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3.スフィンクスの前で

 三月二十日(月)朝食後成田に向けて家を出た。T姉が用意して下さった車で高速バス停(西合志)まで送っていただいた。そこからT姉の介助よろしく福岡空港に行き、成田空港へ行った。成田空港のホテルで夕食を摂り、同部屋になる小林司祭を待った。T姉は相部屋になるお友達を待った。予定より早くに相部屋の小林司祭が到着して、翌朝出発時の手順を確認してからそれぞれベッドに就いた。
 翌二十一日(火)午前九時、成田空港第一ターミナル集合。ここから十一日間の「シナイ山・イスラエルの旅」ツアーが始まる。このツアーの参加者は十四名、その他に添乗員が一人加わって十五名の一行である。指定の場所に勢揃いした一行は円陣を作り、添乗員からこれからの手順が告げられた後、参加者一人々々が出身地と簡単な身分を紹介した。北は北海道から南はわたしたち熊本組まで、日本列島を網羅?している感があった。その場ではじめてわたしの存在を知った人の中にはわたしに対する不快感を露にした人も居たがわたしは知らぬ振りして、添乗員の説明と指示に従って、搭乗手続きをする列から逸れないよう、小林司祭にべったり張り付くようにして付いて行った。様々な出国手続きから搭乗・出発まで約二時間もかかり、午前十一時に成田空港を後にして、中継地(乗り継ぎ地)オランダのアムステルダム空港へ向かった。十二時間の予定が一時間早く到着し、四時間の待ち合わせが五時間になりカイロ行きに乗り換え、そこからまた約五時間かかってカイロ空港に着いたのが真夜中。日付も変わっていた。ナイルの河岸に建つホテルに直行し、約二十時間に及ぶ長旅の疲れを癒した。
 二十二日(第二日目)、ホテルでの朝食後、観光バスはカイロ市西方に広がる砂漠地帯に向かった。市街地からでも手が届くかと錯覚するほど近くに感じる巨大なピラミッドをビルの合間から望む事が出来た。その市街地を抜けると直ぐ砂漠地帯に入り、先ず、ギザの三基のピラミッド(クフ王、カフラー王、メンカフラー王)のクフ王のピラミッド近くまで行った。既に何台もの観光バスが停まっていた。余り風が吹いていなかったので、わたしもバスから降りて、ピラミッドを背景に個人的な記念写真を撮って貰った。
それから、スフィンクスに向かった。砂漠に降り立ったわたしはT姉に引かれながら足元に気を配りつつ一行から余り離れないように一生懸命歩いた。巨大なスフィンクスの近く来た時、スフィクスを背景にこの度のツァー記念の集合写真を撮ることになった。私自身は一行の中に加わって撮って欲しかった。しかし、この一行の中にはわたしに対する不快感を露にしている人がいることがわたしの気持ちを動揺させていた。戸惑ってもじもじしていると「皆さん、早く纏まってこちらのカメラを見てください!」と添乗員が催促する声がした。T姉はわたしを引っ張って列に加わろうとした。そうだ!背景はスフィンクスだ。昔大砲で撃たれて酷い顔になっている。ひょっとしたらわたしの顔の方がましに写るかもしれない?!そう思いつつ手を唇に添えて懸命に唇を結んだ。と言っても何のことかよく分からない人もいる筈。ここで少し解説しておこう。実は、わたしはハンセン病特有の「神経麻痺」により顔面、特に下唇が緩んで下がっているのを手で上げて息を強く吸い込んで唇を真一文字に結ぶ。しかし、息を強く吸い込む仕草が長く続くと疲れるので、早くシャッターが切られるまでじっと我慢することになる。しかし、その結果どう写ったかはご想像にお任せする。
 そこから展望台まで砂漠の中を暫く走った。その展望台から大きな三基のピラミッドが展望できた。観光写真でよく見る風景である。その圧巻の風景を背景にして自分の足で立って居る何とも言いようのない心情は言葉にはならない。それは現地に行った者だけが実感できる感情かも知れない。
 午後はカイロ市内へ戻って、ツタンカーメン王黄金のマスクをはじめ五千年の歴史が凝縮したエジプト考古学博物館。ツタンカーメン王黄金のマスクは今から約三十数年前に京都で開催されたエジプト展で見た事があり、今回は、エジプト考古学博物館見学は辞退しバスの中で休息していた。オールドカイロの初期キリスト教会の伝統を受け継ぐコプト教会とユダヤ教のベン・エズラ・シナゴークには足を運んだ。コプト教会は、聖家族がエジプトへ逃避した折にお住みになったと言い伝えられており、その歴史の重みを実感させられる思いがした。

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