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東京・多摩全生園で…

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日本聖公会東京教区、環状グループ教会の合同礼拝での礼拝説教。於・多摩全生公会堂。
~5月6日(水)午前10時30分より~(当日の出席数約160人前後)

タイトル「今既に神の子ですが!?」
        テキストは使徒書 Ⅰヨハネ第3章1節から8節

 本日は私のような者をお招き頂き恐縮しています。熊本へ移る前、草津栗生楽泉園に居た頃は機会を作って何度も訪れたことの在る全生園ですから懐かしさが先行して、この度のような、賑々しい合同礼拝の大切な礼拝説教の重大性を省みず喜んでお引き受けしてしまいました。有難うございます。

 本日の題を「(わたしたちは)、今既に神の子ですが!?」と致しましたが、本日の使徒書、ヨハネの手紙Ⅰの3章2節の「愛する者たち、わたしたちは、今既に神の子ですが、自分がどのようになるかは、まだ示されていません。しかし、御子が現れるとき、御子に似た者となるということを知っています。なぜなら、そのとき御子をありのままに見るからです」という、

 長い一節の中の「今既に神の子ですが!?」というフレーズを選び、礼拝説教というよりは、あえて私自自身のこと……私たちの神様が私たちを愛して下さって居ることを考えて見なさい!とありましたが、これまでに、既に、神の子の一人として私のような者をも愛して下さっていたかを、この場で改めて考え……その一端を皆さんの前で、自由にお話しようと思って、このフレーズをタイトルにしました。

 さて、3年前の2006(平成18)年10月に「自分の十字架を背負って」という本を出版したので、既に読んで下さった人も居られるかも知れませんが、その中に、小林先生と3度も海外旅行に連れて行って頂きました旅行記が載っています。

 その小林先生が今日はここに来ておられますが、その最初の旅行記の小林先生よる感想文のタイトルが「太田先生は普通じゃない」というもので、九州教区の教役者会では少し話題にされた事もあります。

 そうそう、そう言われれば大田さんには「普通じゃない」ところがあるよって、うなづかれて居る人もあるかも知れません。

 そういわせる、またそう思わせるわたしも、今既に神の子ですが、何時もお堅い説教をお聞きでしょうから、今日は私が「普通じゃない」と思わせるようなお話をしたいと思います。

 しかも本には載っていないことで、皆さんにも余り知られていないと思われる話をしたいと思います……、

 1996(平成8)年4月、らい予防が法廃止されたことは良くご存知だと思いますが……、その年の5月に開催された、日本聖公会の二年一度開催される第49(定期)総会で、日本聖公会の宣言文「らい予防法廃止とそれに伴う十全な処置を求める宣言」が満場一致で可決されました(1996年5月23日)。

 実はその前年11月の九州教区会で始めて、総会の聖職代議員2人の内の一人にわたしも選出されましたが、九州教区から提案する「らい予防法廃止とそれに伴う十全な処置を求める宣言」という宣言文の作文が教区社会問題委員会が総会に間に合うように作ることになりまた。

 その時の社会問題委員会の委員長をしていたので、大変重要な使命を担うことになってしまいました。幸いにも堀尾司祭も委員の一人でしたので、大変助かりました。

 いよいよ総会に出席する日が近付き、教区から出席する飯田主教を始め、総会代議員4人が集まっての打ち合わせ会が持たれました。

 そこで、当日総会の議場で提案説明や質問に応えたりする提案者として、当然九州教区の代議員ですが、飯田主教さんが、その担当は太田執事がいいと言いました。そして"お前がやった方が迫力あるから…"とひと言付け加えました。そこですかさず"それはどういう意味ですか…"って、飯田主教さんに詰問しました…、

 そして、司祭で総会の経験がある堀尾司祭がやるべきだと主張しました。その結果、堀尾司祭がやることになりホッとしていました。

 しかし、その時の総会々場は神田キリスト教会で、その議案が審議される少し前になって、堀尾司祭は柴田司祭が亡くなったというので、急遽、福岡へ帰る事になって、堀尾司祭はさっさと帰ってしまいました。

 従って、主教が先に推薦したように、わたしが急遽することになって…、私はこうした大きな議場は初めてで、頭の中は真っ白に成っていましたが、夢中で答弁したり、提案説明をどんな風にしたかは余り覚えていませんが、満場一致で可決されました。

 議場正面の答弁席から自分の席に戻る通路の両側から沢山の手が差し伸べられ、握手を求められながら、わたしが席に戻って着席するまで拍手は鳴り止みませんでした。

 講談風に大げさに言えば神田キリスト教会々堂が割れんばかりの大拍手でした。その時の感動は今でも忘れていません。

 そして、この宣言文には懺悔する一文も入り、聖書の新約も旧約に倣って、「らい病」を「重い皮膚病」に改めるよう日本聖書協会に要請する文言も追加・修正されたものが可決されました。

 因みに、あの時、宗教団体の中では一番早く謝罪宣言したのが日本聖公会でしたが、ご存知でしたか。

 また、熊本裁判で勝訴 2001(平成13)年でしたが。この時も宣言文を出しています。

 次に、日本聖公会の法憲法規の改正案を提案し可決されたときのことですが……、私の発案で提案した日本聖公会の法憲法規改正(教区常置員の被選挙権の改正)の経緯についても、余り知られて居ないと思います。

 その時既に私は執事職にありましたが、毎年教区会に出席していて、不思議に思っていたことで、聖公会の司祭でも執事でも聖職者・教役者でありながら、執事職にはその被選挙権がないのはおかしいと疑問を持っていましたから…、

 その歴史的な理由はいろいろありまが、話が長くなりますから、ここでは省略しますが、司祭も執事も同じように聖職とか教役者と言うなら、執事にも教区常置員の被選挙権があっていい筈だというのがわたし発想でした。

 その当時、九州教区の飯田主教が日本聖公会法憲法規を監督する委員長で、その道のプロでしたから、改正案のことを相談したら、お前から提案したらいいと言われましたので、早速、議案にするプロセスのアドバイスを受けて提出しました。しかし、時を同じくして、中部教区からも内容が少し異なっていたけど、ほぼ同じような議案がでていました。

 現行の法規に「および執事」という簡単な文言を挿入するという字句の修正・改正とは言え、出席代議員の3分の2以上の賛成がなければ成立させる事は出来ません。

 その時の総会では中部教区提案の撒き沿いをくらって、私の提案も否決れてしまいました。この時は聖職代議員と信徒代議員は3分の2以上の賛成でしたが、主教団の一人の反対票が災いして、否決に追い込まれてしまいました。

 残念で成りませんでしたが、その次の総会に期待して、中部教区に私の案に歩み寄りをしていただく働きかけをして、一本化したものを共同提案して可決されました。

 この時は主教団が早々と賛成しましたが、信徒代議員側が中々結論が出ず、最後には一票差で辛うじて賛成票に達し可決しました。

 とうとう、やったぞ!って、喜びました。長年の願いを果たした満足感がありました。
しかし、中にはそんなに「常置委員」になりたいのか、主教には成りたくないのか」という、嫌な野次も飛んでいましたが……、わたしは自らの満足感で打ち消していました。

 そして、その年の11月の九州教区会では、改正後はじめての常置委員選挙では当選するものとの期待していましたが、次点の次で期待していた常置委員にはなれず、がっくりしてしまいました。

 翌年に期待を賭けて今回は我慢しました。そして、次の年には一つ上がって次点にはなりましたが、またもなれず、がっかりしているところへ、その夜、小林先生から電話があり、自分が辞退すれば、次点の太田先生が繰り上げ当選となるから、やる気があるなら、自分が辞退するが、どうするか?と言われたので、正直に、やりたい と言いました。

 小林先生なら何時でもなれるから、今回は甘えて譲って頂く事にしました。それで、一年間でしたが、長年の彼岸であった九州教区の常置委員をすることができました、小林先生のお陰です、あの時、譲って頂いて有難うございました。

 今、紹介しました。エピソード以外にも色々ありますが、今日はこの辺で締め括りたいと思います。

 私のようにこの世から、家族の親兄弟からも見捨てられた障害者であっても、イエス様をわが救い主として信じて受け入れた者は、神様に愛されて神の子の一人として頂けるという、限りないみ恵みに与らせていただいている身の幸せの一端を……、

 皆さんに証する事ができましたのも、私を愛し続けて下さっている神の愛によるものだと、信じ、感謝しています。そして、普通じゃない私も今既に神の子なのです、と皆さんの前に宣言いたします。私たちは、神の子の長子であられるイエス・キリストに間見ゆる日を楽しみに、与えられているいのちを生きて行きたいと願っています。

 最後に、世の中には色んな考えを持った人達がいて、争いが耐えず、世の平和は何時になったら成るのか分かりません。

 今日ここに集いましたひとりびとりが、イエス様をわが救い主と信じる信仰で一つになって、聖霊に満たされて変えられて、オバマさんの名言を借りれば、ウィ キャン チェンジして、み旨に叶う神の子となって、この世に使わされている者でありたいです。

 お祈りいたします。
 「わたしたちの内に働く御力によって、わたしたちが求めたり、思ったりすることすべてを、はるかに超えてかなえることのおできになる方に、教会により、また、キリスト・イエスによって、栄光が世々限りなくありますように、アーメン」と、

 神様の尊いご性質を賛美いたします。今日は改めて「御父がどれほどわたしたちを愛してくださるか、考えなさい」とお示し下さって、その機会をお与え下ったことを感謝いたします。

 この合同礼拝を準備し、労して下さった人々に感謝します。主イエス・キリストによって祈ります。アーメン。

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